Sponsored Link

« 観察日記 | メイン | 車 »

2005年10月03日

●スイッチを押すとき ★★☆☆☆

▼そういえば僕は本好きなクセに、本の事を何一つ書いていませんでした。
という訳で今日から、読んだ本の読書感想文でも書いて行こうかと。
そしてこれを読んだ方が興味を持って、その本を読んでくれればいいなと思います。
ガキの頃から得意というか、作文は好きでしたしね。

▼という訳で第一回目は『スイッチを押すとき』です。
この本、実は8月の中旬くらいに暇だったので買っておいたんですけど、
ついつい積んでしまって読んで無かったんですよ。
で、今僕もシナリオを書いているんですけど、それに詰まったので
気分転換がてら読んでみよう、と本棚から取り出したのです。

▼この作家さんの文章を読むのは実はこれが初めてです。
その筋ではかなり有名な方なんです。
僕も名前だけは何度か聞いていまして、是非読んでみたいと思ってたトコなんですけどね。

▼結論から先に申し上げますと、面白い、けど何か釈然としない、と言ったところでしょう。
レオンって映画をご存知の方は多いと思います。
ジャン・レノ主演で、殺し屋と少女の交流を描いた名作です。
この映画の結末って、もうどうしようも無いほど救いが無いんですよ。
主人公レオンは死ぬし、少女はひとりぽっちになるし、周りの大人も冷たい。
ここまで見事に救いが無いと逆にすっきりするモンなんだ、って良いお手本のようです。
で、この『スイッチを押すとき』のお話なのですが、これもまた救いの無い話でして。
でもね、家族愛とかそんなんを主眼に置いたりしている分、微妙に気持ち悪いんですよ。
ほんの少しだけ救いがある、みたいな中途半端さといいましょうか。
話の展開や、隠されていた真実など、構成力にかなりドキドキさせられるので
面白く、一気に読んでしまえるような作品には仕上がっているんですけど、
伏線の張り方が荒く、鼻につきました。
主人公を置いて、ヒロインが別の人に、隠されてる真実を語られるシーンがあるんですが
それが三人称文体であるにも関わらず、エピローグまで何を話していたのか
まったく分からないような作りになっていまして。
でも、実際は読んでりゃ想像付いてしまう範疇なので、こちらとしては
「何をそんなに隠したいんだか」と鼻につく、と言う感じでしょうか。
それで、エピローグにその真実を語る二人、みたいなシーンがあるんですけど、
読み手からすりゃ「分かってたっちゅーねん」と感想を持たざるを得ません。
なので面白いには面白いけど、1100円払う価値は無いと思いました。
文庫で500円なら欲しいと思います。

▼そんな訳で、星数は2つです。

▼基本的に普通の小説を扱っていくつもりですが、気まぐれに
ライトノベルなどもレビューしていければなと思います。
何かお勧めがあったら掲示板にでも書いておいて下さい。必ず読みますので。